子どものかわいそうなニュースは見る
「子供のかわいそうなニュースはちゃんと見るようにしている」
私より6年ぐらい早く子供を産んだ大学時代の友人がふとつぶやいた言葉です
当時独身、子無しで今一歩ピンときませんでしたが、なぜか心に残っていた言葉です
子供を持ってから、たびたび思い出し、ああ、こういうことか
と納得がいきました
子供を産んでから、子供がかわいそうなアニメやニュースが極端にダメになりました
この毛が生えているハズの心臓がひりひり傷んで耐えられない
「火垂るの墓」の音楽なぞ聞こえてきた日には、「ぎゃーっっ」って叫んで耳ふさぎながら裸足で逃げだします
↑実際には、隣の部屋に逃げ出して布団被った(笑
見なくても妄想で泣ける
でも、ニュースは見なきゃダメ
子供はこういった事故にあうのだから、こういう風なことを気をつけなきゃダメ
こんな思ってもみなかったことでこんな大惨事になる
育児書にもいろいろ書いてはあったけど、実際にあった事件や事故の生々しさ、重みが違う
ある程度大きくなっても、スーパーのトイレには絶対ついていくぞ!とか
あの時友達のミネちゃんが言っていたのはこういうことかと
子供がある程度大きくなってきてからは、19時のニュースはなるべくつけて、子供達にもこういうことがあったから気をつけなさいと話題にするようにしています
キャンプ場でいなくなってしまったあの子。。。。。まだ見つからないですよね
小学生のほうには、海や山に出かけたら、必ずパパかママの見えるところにいて
中学生のほうには、山で迷ったりしたら、やみくもに動いてはダメ。休みやすい、できれば発見されやすそうな所でじっと助けを待て
このニュースではそんな話しをしました
仕事の関係で、県の防災業務に関わっていたという公務員の依頼者さんと会っことがあります
雑談になって
子供産んでから、やたらと心配性になった。ベビーカー押しながら駅のホームで電車を待っている時なんか、変な人が突然あらわれて線路に突き落とされたらどうしよう?
という妄想が始まり周りを見回しちゃう
もしきたら、今持っている傘で応戦しよう、とか脳内シュミレーションがとまらない
なんてバカ話しをしたところ、至極真面目に答えてくださって
日頃からそういう危機感を抱いている人は、事件や事故に巻き込まれる可能性が少ないんですよ
と教えてくれた
はい。では力いっぱい、心配性妄想炸裂させます
しかし。。。。虐待のニュースだけは勘弁
「こういうことがあった」だけならまだしも、あの、今両親の裁判やっている目黒の女の子
手書きのメモのニュースのあたりは、ヘッドライナーだけで苦しくて、ネットニュースの中身、極力みないようにしていました
虐待?ありえない!頭おかしい!!!!
って思いますよね?
でもね
この本
小さい女の子を、ひどい育児放棄で死なせてしまった若い両親の成育歴から事件の背景を丁寧に追ったルポルタージュ
長女妊娠中に、姉から「これ読んどけ」って投げられました
妊婦になんちゅー本すすめんの?!お姉さま😨
と思ったけど
けど、、、、、
筆者が自分の意見や感情を押し出さず、丹念に取材をして書かれた、事件の本質に迫るルポタージュです
この両親と私の成育歴は全く違うけど
子供の成長が思うようにいかないで子供に当たってしまう気持ちとか
狭い家の中で社会とのかかわりがなく思考停止しちゃう過程とか
頑張ろうとおもいなおしても、うまくいかない絶望とか
そして、現実逃避で、ゲームに没頭する父親
まだ妊娠中で「子持ち」ではないにも関わらず、これは他人事ではないのかもとグイグイ引きこまれました
最後はなんだか書評になっちゃった
古い本ですが、今文庫になっていて手が出しやすいですね
子供をこれから持つ人、持っている人にはおすすめです
ちょっと話しはずれますが、「教育虐待」
子供は親の自尊心を満たすための道具ではないし、自分のミニチュアコピーでもない全くの別人格
持って生まれたスペックも違うし、興味の対象も違う
学力大事とは思うけど、私ができることは勉強の大切さを教え、環境を整え、いろいろな可能性を見せてやることぐらい
あと、やるかやらないかは本人次第←長女あたりは、もうこのへんの領域に突入している
自分だって虐待する可能性があると思っておくことは大事だと思うのです
心して